世界保健機関(WHO)がこのほど発表した道路の安全に関する2018年版の報告書によると、2016年に交通事故で死亡した人は世界で135万人に達しました。これは24秒に1人が交通事故死していることを意味します。なお、死者の数はHIV・エイズや結核を上回って全体では死因の第8位に上昇、5~29歳の子どもと若者では第1位の死因となりました。
人口10万人当たりの交通事故死者数を地域別でみてみると、最も少ないのは欧州で9.3人、ついで米大陸が15.6人。一方、死亡率が高いのはアフリカの26.6人、東南アジの20.7人となっています。
タイはASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の中で32.7人と最悪で、以下ベトナム26.4人、マレーシア23.6人、ミャンマー19.9人、カンボジア17.8人、ラオス16.6人、フィリピン12.3人、インドネシア12.2人、シンガポール2.8人の順。
その他の主要国では英国3.1人、日本4.1人、ドイツ4.1人、韓国9.8人、米国12.4人、ロシア18人、中国18.2人、インド22.6人などとなっています。
また、交通事故死者の大半を歩行者と二輪運転者が占め、交通弱者が圧倒的に軽視されていることも報告書から浮き彫りになりました。
死者数全体に占める歩行者と自転車利用者の割合は26%、二輪または三輪バイクの運転者と同乗者が28%を占めています。29%は車内にいた人となっています。
タイがアジアで最悪の状況なのは、飲酒運転、特にソンクラン時に多発する死亡事故や現地の道路状況に不慣れな外国人観光客の運転による交通事故、ほかに規制の緩い名ばかりの車検の制度があるようです。
※公式サイト ⇒ Global Status Report on Road Safety 2018
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