国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network=SDSN)」は20日、「世界幸福度報告書2023」を発表しました。
それによりますと、1位は6年連続フィンランドで、今回の幸福度は7.804。上位は欧州の国々が目立ち、特に北欧5カ国が7位までに入りました。
一方、日本は6.129で47位。スコア、順位とも前年(6.039、146カ国中54位)からは改善したものの、主要7カ国(G7)では最下位でした。
東南アジアをみると、タイは5.843点を獲得し前年よりも1つ順位を上げて60位、シンガポール(6.587点)、マレーシア(6.012点)に次いで、東南アジアで3番目に幸福度の高い国にランクされています。
なお、最下位(137位)はアフガニスタン(1.859)、下から2番目はレバノン(2.392)と、紛争の影響を受けている国々は幸福度が著しく低い結果となりました。
この報告書は米ギャラップの世界世論調査「ギャラップワールドポール(GWP)」などに基づいたもので、各国の約1000人に「最近の自分の生活にどれくらい満足しているか」を尋ね、0(完全に不満)から10(完全に満足)の11段階で答えてもらう方式で国ごとの幸福度を測定。過去3年間の平均でランク付けしています。
今回は2020~2022年の3年間で、全期間にわたって新型コロナウイルス感染症の影響が出た初めての調査となしました。
主な国の順位は以下の通りですが、ロシアの侵攻を受けるウクライナの順位は、前年の98位から92位に上がりました(幸福度は5.084→5.071とほぼ横ばい)。これについて、報告書は「ウクライナの苦しみと被害の大きさにもかかわらず、2022年9月の生活への評価は2014年の(ロシアによるクリミア)併合直後よりも高水準を維持している。これは、リーダーシップに対する共通の目的意識、博愛、信頼がはるかに強くなっていることに支えられている」と分析しています。
1位 フィンランド 7.804
2位 デンマーク 7.586
3位 アイスランド 7.530
4位 イスラエル 7.473
5位 オランダ 7.403
6位 スウェーデン 7.395
7位 ノルウェー 7.315
8位 スイス 7.240
9位 ルクセンブルク 7.228
10位 ニュージーランド 7.123
15位 米国 6.894
16位 ドイツ 6.892
19位 英国 6.796
21位 フランス 6.661
46位 キプロス 6.130
47位 日本 6.129
48位 クロアチア 6.125
57位 韓国 5.951
64位 中国 5.818
70位 ロシア 5.661
135位 シエラレオネ 3.138
136位 レバノン 2.392
137位 アフガニスタン 1.859
(※中国は2020、2021年の平均、ほかの国は2020~2022年の平均)
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